藤井四段が☖5三歩と玉頭にフタをして、横山アマが☗37桂とした局面です。

【 49手目  ☗37桂まで 】


49手目以下の指し手
☖4一玉     ☗2三歩
☖3三角     ☗2八飛(53手目)

☖4一玉には驚きましたと広瀬章人八段。プロでも浮かびにくい手のようです。控え室で検討している宮本広志五段によると、後手は玉を戦地5三から遠ざけつつ、☖5二金 〜 ☖6二銀の組み替えが狙い。先手は☗4五桂とやりたいが、桂馬を渡すと、☖5七桂が激痛なのです。

藤井四段は感想戦で☗2三歩は痛かったと漏らしています。広瀬八段と屋敷九段の局後検討では、☗2三歩は読みになかったのではないか、この時点の後手はすでに悪くなっていたようだと。

☗2八飛は、☗5八飛の転用もあり、攻め受けともに利き無難な位置です。
後手は☗4五桂☖4二角☗4六銀 〜 ☗1一角成が受けにくく、代わる対策が必要です。宮本五段が挙げた手順は、(1)☖8六歩☗同歩☖同飛 〜 ☖3六飛(2)☖1二香(3)☖4二角(4)☖2四歩です。


【 53手目  ☗2八飛まで 】


53手目以下の指し手
☖8五飛     ☗4六銀
☖5二玉   (56手目)

☖8五飛☗4六銀と進みました。
藤井四段は、☖4一玉と一度引いた玉を☖5二玉に戻しました。☗4六銀と玉頭から遠くなり、2筋が突破されたときの当たりを遠ざける意図がありますが、14歳が指す手とは思えず非常に老獪です(笑)。広瀬八段は、先の☖4一玉と合わせて、横山アマの悪手を誘ったのではないかという指摘がありました。


【 56手目  ☖5三玉まで 】


56手目以下の指し手
☗3三角成    ☖同桂
☗7七桂       ☖7五飛
☗6六角       ☖7六飛
☗6五桂       ☖6四銀
☗7七金   (65手目)

ここでは(1)☗3三角成 〜 ☗2二角(2)☗4五桂(3)☗7七桂  〜 ☗6五桂があったようですが、横山アマは☗3三角成 〜 ☗7七桂の組み合わせを採りました。 感想戦では「もっとやりようがありましたかね」と言う横山アマに「いちばん自然かと思いました」と藤井四段は相手の手順を尊重したそうです。

局後、広瀬章人八段は☗6六角が急ぎ過ぎではなかったかと指摘しました。代えて☗6八銀。☗6六角とした後の☗6五桂を跳ぶ前にも、とにかく☗6八銀としておきたい、7七の地点強化と壁解消の意味があると。

感想戦で横山アマは、☗7七金がやり過ぎだったかもしれないと言います。左の金桂と飛車の交換に加え、☖6七銀成が残り、明らかに損でした。


【 65手目  7七金まで 】




【 参照 】
日本将棋連盟ライブ
Abema TV


初稿 V01 2017/05/05
更新 V00 0000/00/00